刻み大工のひとりごと

富山県射水市の建築大工です。 元請大工として日々思うことをつづっていきます。

刻み道具 込栓角のみ

刻み道具は無くなっていく一方です。
込栓角のみもその一つ

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本体はもう売っていません。刃も専用なので今のうち買っとかないと。刃だけはまだあります。大事に使ってます。

使い方なんですが、墨合わせがイマイチなんです、なので治具をつけました。
必ず胴付位置から2寸のところに来るようにしています。これでなん百個あっても間違いません。数が多いと大変ですので。
柱穴場合は、違う治具をつけます。
とにかく間違い防止とスピードアップです。

刻み道具 突きノミ

突きノミです。さや手作り

突きノミも無くなっていくのでしょうか

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この加工の為だけに使うものも 
金輪・追っ掛け継のメチを彫る為
4分の突きノミ 買う時にお店の人に確認されました 本当に4分で?
あまり出ないサイズらしい

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アリの角を取るための突きノミ
この形にグラインダーで削って自作しました 左右

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物置小屋墨付け 込栓

刻み加工もほとんど終わりました。
込栓作り 数が多いと手が痛くなる。
丸型の栓なら既製品があるのですが、角栓はあるのかなあ

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今回は数が少ないので手が痛くなる前に終了

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物置小屋墨付け 刻み

母屋の継手です。今回は台持ち継

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これには理由が
母屋の継手といえば束芯から少しずらして鎌継ですが、持ち出した分オス側が上下で裂けたりします。かけやで叩くと!
なので束上で継ぎます 束上の継手はよくないらしのですが、継手をずらすと弱いんです、建て方の時何回か裂けたことがあります
今回はこれがいいと思います。

物置小屋墨付け 刻み

金輪や追っ掛大栓継加工にこれ
大工道具販売 (有)利兼さんオリジナル入隅カッター
本来なら床等の彫り込みに使うのですがここに使います。

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バッチリです。あとは4分突きノミでさらいます。

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物置小屋墨付け 刻み

墨付けから加工に入りました。

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柱との取り合い部分 ほぞ差し込栓止め エリ輪
なるべく柱を傷めたくないのでこの形

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ホゾ形状を写しとり、この木棒を柱に書き移します。これで間違いません。

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